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恋も春色♥ ましゅまろピンクチークでミルクチョコ男子を攻略!!

2016.01.20 更新

恋も春色♥ ましゅまろピンクチークでミルクチョコ男子を攻略!!

Category:エンタメ

Case3. ミルクチョコ男子

 

 

「稚多ー! おっはよー!!」

「稚多くん、おはよー!」

「おうっ、おはよー!」

 

冬の空気を暖めてくれるような優しい太陽。

 

valentine_make03_01

 

太陽こと、うちのクラスの稚多俊貴(ちたとしき)。

ころっと大きな瞳が印象的で、可愛くて、キラキラしている、爽やか系男子。

男子の中では細身で小柄、いつも友だちに肩を組まれていたりする。

 

(うう、今日も可愛いよぅぅ~!!!)

 

そんな彼に、いつも勝手に悶えているのは、このあたし。

今月、幸運にも稚多くんの隣の席をゲットして、いつもこの瞬間を待ちわびている。

 

「おはよー!」

 

隣の席ってだけで、眩しいほどの笑顔を向けてくれる稚多くんは罪な男だ。

彼に恋して早数ヶ月。

しかし、あたしは未だに……。

 

「はいはい、おはよ」

(……っ)

 

こんな挨拶しかできない。

本当は嬉しいのに、嬉しすぎるのに、彼を目の前にするとこう出てしまう。

もうすぐ、世界中の全ての女子が好きな男子に告白していいと許されるビッグイベントが待ち受けているというのに、この始末。

 

(このままじゃ、一生告白できない……っ)

 

そう思ったから、昨日勇気を出して買ってみた。

 

ミルクチョコ系男子をオトすには、頬にましゅまろピン……。

 

「あいっかわらず、俺が話しかけると不機嫌だよなー。ほんっと俺、なにかした? ……ってか。今日のほっぺた、なんか……」

 

valentine_make03_02

 

「いやっ!!!」

 

伸びてきた手を、さっと払うしかない。

本当は嬉しい。

気づいてくれて嬉しい。

触れようとしてくれて嬉しい。

なのに、可愛くない。

可愛い態度なんて取れない。

 

「あっ、いや……っ」

「ちぇ。ほんっとガードが固すぎ~」

「……っ」

 

そう言って、軽い言葉で流してくれる。

そんな稚多くんが大好きで、大好きだからこそ、うまく言えない。

せっかく瞳に映してもらえたのに、素直になれないあたしはいつも……。

いつもこの始末なのである。

 

 

もうお気づきかもしれないけど、あたしは好きな男子と上手に話せない残念系。

せっかく稚多くんが話しかけてくれたのに、いつも攻撃的に返してしまう可愛げのない女だ。

だから、ほんのりピンクのマシュマロほっぺで、柔らかい印象に変わりたかった。

 

(稚多くんがせっかく気づいてくれたのに~~~っ)

くぅぅ、と下唇を噛んでいる、と。

 

「ん!?」

 

稚多くんの視線に気づいて、顔を向けた。

顔を見ると素直になれない心が作動するから、咄嗟に逸らす。

 

「な、なによ……っ」

 

って、あああああ。

やっぱり可愛くない。

 

「……なーんか、やっぱいつもと違うよな」

「!」

「いっつもつんつんしてるくせに、今日はやけに……なんていうんだろ。女、的な?」

 

(おんな!?)

 

心の中で、目ん玉が飛び出そうになる。

ほんのりつけたマシュマロほっぺ。

ポケットの中に入れていたチークパレットをギュッと握り締める。

 

「なんだろう。やっぱりなにか頬に違和感が……」

「近寄らないで!」

「!」

「それ以上見ないで!」

 

教科書でバリアを作って、稚多くんに言った。

しかし、椅子に片足を乗せていた稚多くんは、少し考えた後。

 

「――ヤダ」

「!?」

 

「もう少し見てたら、その違和感に気づけるような気がする」

「!!!」

 

ますます目を細めてあたしを見た。

あたしは当然ながら、もう二度と稚多くんの方を向くことはなかった。

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